ドナルド フェイゲンと所有オリジナル盤の不思議な物語

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このレコードのジャケット裏のライナー部分には
細かな字でびっしりと書き込みがしてあります。

このレコードはウォルト ディッカーソンのニュージャズ盤のオリジナル


Walt Dickerson "A Sense Of Direction" '61 newjazz

私がこのレコードを手に入れたのは渡邊さんのお店
アメリカより直接買い取り仕入れされたレコードです。

30年ほど前のニュージャズのオリジナル盤と言えば
今より現物を見ることはなかなか無く高価なものでした。

しかしながらこれだけびっしりと書き込みがあると
価格は安めの値付けなります。

辺「エド ビーチのレコードは書き込みが多いからなぁ」
私「エド ビーチって誰?」
辺「ジャズの評論家かなんかみたいやで」
私「へぇー知らんかったわ安いから買うわ」

というわけで
私の手元にはエド ビーチ氏が所有していたとみられる
オリジナル盤が数枚あります。

べたべた自身の名前を記したハンコやサインがあったり
収録曲の下には演奏時間やメモが豆粒ほどの字で書き込んであります。


まったく名前におぼえのないエド ビーチでしたが
あるときサド メルのアルバムのライナーノーツに目を通していて
彼の名前を発見しました。


Thad-Mel "Central Park North" '69 bluenote
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サド ジョーンズ-メル ルイスバンドの大ヒットアルバムセントラル パーク ノース
そのライナーノーツの署名にはエド ビーチの名前とWRVRというコールサインが

なるほどエド ビーチはラジオ番組"Just Jazz"担当ディスクジョッキーなのだと知れました。

DJという仕事ゆえジャケットに収録時間やメモ書きなどが書きくわえられていたのですね。

それから程なくして今度はこのライナーノーツにも彼の名前を発見

Elvin Jones "The Ultimate" '69 bluenote

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エド ビーチはなかなかにかの地では有名なディスクジョッキーなのだと思いました。

その後はサド メルのアルバムに彼の名前を見かけるぐらいで
それ以上の彼に関する情報を得ることはありませんでした。



時代は21世紀を迎え誰もがネット環境を自由に使えるようになったころ
ネットサーフィンをしていて意外なところでエド ビーチの名を見つけました。

それはドナルド フェイゲンのインタビュー記事

ドナルド フェイゲンと言えばスティーリー ダンの主要メンバーとして著名です。

その彼が自身単独アルバムとして最初に製作し
大ヒットをかっ飛ばしたのが

Donald Fagen "The Nightfly" '82 warner

ジャケット写真にはターンテーブルとスタンドマイクを前にしてタバコを手にする
フェイゲンのディスクジョッキー姿が映っています。
写るマイクは名器RCA 77DX

ナイトフライは全編にドナルド フェイゲンの自伝的要素が強いと言われています。

表題曲の"The Nightfly"は深夜のディスクジョッキーの口を借りて
その歌詞が綴られています。

ドナルド フェイゲンがこのアルバムのディスクジョッキーのモデルとしたのが
NYの深夜のジャズ番組を担当していたエド ビーチであると語っていたのです。

エド ビーチ担当ジャスト ジャズは人気を博し
NYをキー局として全米各地で放送されていた長寿番組でありました。

驚きましたなぁ


そうか
泥のように働いていた新人サラリーマンであった頃に
巷のそこここでながれていたヒット曲のモデルが彼であったのか……

  わが手に入りたるいわれありやのアルバム数枚
  さても不思議なえにしよなぁーーーーっ
    チョーン
   よっ曽仁屋アーッ

てな気分になったわけでございます。


さて今夜はエド ビーチ所有のアルバムをターンテーブルに載せて
DJ気分でお送りしますか

ほほほほほ












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